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Humanizer

約3年ぶりとなるオリジナルアルバムで、
テーマは「BACK TO THE BASIC」=原点回帰。
原点回帰ということで、4つ打ちダンスビートに仕上がっています。

BLAZABILITY
インストあけて最初の1曲目は、ドカンとパワフルな曲。
アーケードゲームの頭文字Dのオープニング曲なのですが、
昔の頭文字Dの主題歌を彷彿とさせるようなユーロビートなサウンドとリズム。
だから原点回帰なのでしょうね。
バトルの光景が目に浮かびます。

DIVE INTO STREAM
こちらは頭文字Dのゲームソフトの方のオープニング曲。
やっぱりユーロビートなサウンドで、サビなんかいかにも!な感じです。
最後の大サビに向かう直前のラップでちょっとリズム感が変わるのですが、
勝負と同じで、どう展開するかわからないところが面白いです。

HYPNOTIZER
独特のミステリアスなサウンドが、まるで催眠術のよう。
催眠術を音楽で表現したら、こんな感じになるんだろうな、という感じです。
そんな催眠術師に術をかけられるみたいな、浮遊感がやみつきになります。

Kiss Me Now
歌詞をよく読んでると、「なるほど!」と思わせることばかり。
そんなに難しいことは言ってないんだけど。
motsuさんのラップで「彼女の言うことを聞きな」みたいなことが挟まれていて、
構成としてもとても面白いな、と思いました。

Party Nation
バブリーでゴージャスなパーティーソング。
4つ打ちがダサカッコイイ感じに仕上げているのですが、
m.o.v.eなのでクールさもあって、ダサくなり過ぎないのです。
これはテンションあがるよ!

Step Into Shangri-La
ラップの割合が多めで、yuriさんのボーカルはほぼサビだけ。
ラップが多いということは、ワード数が多く、
そこにいろんな要素が詰め込まれているので、とても面白いです。
曲のイメージとしては、RPGのゴールを目指していく世界感。
ブルース・リー(Lee師匠)の名言が出てくるのも面白いです。

Don't Cry For Me
m.o.v.eらしい、切ないお別れソング。
だけどバラードではなくアップテンポなので、
単に聞くだけだと、そんなにしんみりする感じではないのですが。
こんなアップテンポなビートで表現できるのがオシャレです。

KEEP ON MOVIN'
頭文字Dのゲームソフトのエンディング曲。
頭文字Dがらみのエンディングって、バラードやミディアムソングになって、
結構しみる曲が多いんですよね。
この曲もしかり。
次のステージへ、まだ走り続ける、そんなメッセージが伝わってきます。

BEAUTIFUL DESIRE~ウツクシキ欲望~
欲望は「ユメ」と読ませる当て字。
他にも「限界」を「ドア」と読ませたり、こだわりがあって、
メッセージ性がとても強い曲です。
ここまでパワフルに煽られると、動き出さなきゃ!という気分になります。

Dim light, starlight
うってかわって、静かに優しい曲。
タイトルのように、照明を落とした状態で聞きたい、ムーディーな曲。
それでいてセンスあるビートとの融合は、さすがです。

Lady Butterfly
アーケードゲームの頭文字Dのエンディング曲。
アーケードの方は、エンディングまでノリノリです。
ド派手な迫力のあるビートで、カッコイイ!!

Love Addiction
スピード感がたまらない!
まるで音で体感するF1です。
スッキリ爽快な気分になれます。

蒼穹のflight
ゲームソフト「頭文字D EXTREME STAGE」に収録された曲のリミックス。
このアレンジだと頭文字Dとはまた違うイメージなのですが、
オリジナルも聞いてみたい!
リミックスだからなのか、歌詞の記載がないのです…。




Humanizer

Humanizer

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: エイベックス・エンタテインメント
  • 発売日: 2009/01/21
  • メディア: CD


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ホタルノヒカリ 13

ついに部長への気持ちに気付いた蛍。
やっぱりかー!って思うのですが、
自分の気持ちに鈍感なのも干物らしいところなんじゃないかと思うんですよ。
結構、自分のことはおいといて、強がっちゃうものなんですよ。

部長といえば、蛍の最高にリラックスした部分も知られつくしている存在。
あの姿が許されるなら、これほど楽な恋はないですよね。
許されればの話ですけどね。
だけど、それほどまでに身近な存在が、急に恋愛関係になる。
そう簡単に切り替わるもんじゃないんじゃないか!?
恋愛関係じゃなかったからこそ、あの心地いい関係が成り立ったのであって、
意識してしまうと、さすがの蛍もいつも以上に挙動不審になるよなぁ。

そんな中、お互いの過去と向き合う機会が同時に訪れる。
つまり、蛍にとっては、元彼のマコト。
そして、部長にとっては、元妻の深雪。
この4人が、何と一同に会してしまうことに!!

その前に、蛍が部長の元妻・深雪に遭遇してしまう。
それも何かの導きかとしか思えないような流れなのですが、
たまたま優香に紹介されたエステに行ったところ、
エステティシャンとして担当されることに。
その腕は確かで、まさにゴッドハンドの持ち主なのですが、
ここで読者にも初めて深雪の姿が明かされた!!

私の感想としては、意外!でした。
「部長と一緒にいて一番しっくりくる女性」って前触れがあったもので、
ついつい葵みたいな、バリバリなキャリアウーマンみたいなのを勝手に想像してたんですけど、
そんなの私の勝手なイメージに過ぎないよね。
実際の深雪さんは、ほんわかした小柄な女性で、ぽっちゃり。
部長はぼっちゃりさんの方が好みだったのですね。
これは蛍にもチャンスあるかも!?
まぁ部長の几帳面なところには、ちょっとユルイぐらいの人の方がいいのかもね。

そのエステ帰り、部長と深雪の再会現場を目撃してしまう。
尋常じゃなく動揺する蛍。
そして、部長が1週間の有休をとることを知る。
部長が有休をとってまで行く場所=沖縄。
そこは部長のお父さんだけじゃなく、深雪もいるところだった!
慌ててチケットとってまで追いかけていく蛍。
もう乙女だよ。

部長の目的を知る前に、沖縄で蛍は元彼・マコトに会ってしまう。
マコトは、別れの時に言えなかったことや今の気持ちを正直に伝える。
それに応じるかのように、蛍も今の部長への気持ちを打ち明ける。
この二人もきちんと終わってなかったんだな。
でも、これでやっと、綺麗に終わることができました。
恨んだりすることなくね。

そして、深雪から語られる真実。
部長とは初めて会ったときから、
なにも言わなくても通じ合えてた関係だった。
だけどお互い、そんな関係に甘えてしまい、
伝える努力をしなくなっていってしまった。
そうして、どこかで気持ちのすれ違いもできたのでしょうね。

部長も深雪に終わりをつけようとしていたのかもしれない。
そして蛍はついに…!?
最後まで読んだとき「キャー!」となったのですが、
衝撃の展開過ぎて、続きが気になります!!




ホタル ノ ヒカリ(13) (KC KISS)

ホタル ノ ヒカリ(13) (KC KISS)

  • 作者: ひうら さとる
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/01/13
  • メディア: コミック


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大奥 4

男子の人口が増えない中、家光は女将軍を名乗る。
それは将軍家に限ったことではなく、
家光のように、名は男名のままの女大名も誕生することになる。

あの吉原も、男女逆転している。
すなわち、女が男を買う世の中、吉原も同じだった。
すっかり荒みきっていた吉原を、家光が再建させた。

家光は大奥の人員整理をし、解雇した百名の男達を、
吉原に送り込んだ。
そして、大奥にいた者のうち、比較的腕の立つ一部の男達には、
多額の俸禄を与え、
残りの者達が吉原から逃げ出さぬための監視役とさせた。
こうして、吉原の中の男達を、決して結束させぬようにしたのである。
暇金を与えられず、二本差しも奪われた残りの男達は、
瘡毒などの病気持ちの男達にも監視されながら、
そこで女達に体を売るしか術が無かった。
このようにして家光は、江戸市中の相場よりはるかに安い値で、
健康な男の体を女達に提供できる場として、
吉原を生まれ変わらせたのである。

男子が少ないこの状況下、吉原は単なる娯楽というだけでなく、
無くてはならない重要な役目を担うことになりますね。

そして、1巻で衝撃的だった、大奥のあの決まり事も、家光によって定められた。
これから先、もしまた女将軍が立つ事があれば、
その女将軍と契る最初の男は、大奥の中から選ぶ事。
そしてその男は必ず内々に死罪といたせ。
少女だった家光の負った傷と、女将軍として奪われるものの根深さを物語っていますが、
それが、「御内証の方」の始まり。

それから、春日局が亡くなって以来、空席になっていた大奥総取締の座に、
有功を就けることにする。
大奥総取締とは、大奥にいる全ての男達を束ねる大奥の頭。
大奥の中にいる者は、何事をするにしても、
この総取締の決裁を仰がねばならぬ。
この役職はオリジナルでもあるものを、そのまま男に置き換えたものでしょうが、
有功は大奥の長い歴史の中で、唯一の側室から選ばれた大奥総取締「お万の方」である。
「お万の方」はオリジナルの大奥でも有名ですが、
有功の苗字「万里小路(までのこうじ)」からとられている。
つくづくよくできているなぁと感心。

慶安二年、国の政にまで関わり、度々の出産と流産…
この国のために命を注ぎ込むように生きた女将軍・家光は、27歳の若さで亡くなった。
将軍が男だったら何人もの側室に産ませればいいけれど、
女だったら、相手は変わっても、自分で産まなくちゃいけない。
そんな中、政務も行って…なんて、こんな激務ないよ!と想像だけで恐ろしくなりました。

さて、家光亡き後、次の将軍となったのは、四代将軍・家綱。
家光の娘が女将軍となったのだが、わずか11歳でした。
14歳の年頃になっても、家綱の関心は能や狂言、水墨画にばかり向かっていて、
政にはほとんど関心を持っていなかった。
この時期、幕藩体制は固まり、優秀な側近官僚によって、幕政は安定していた。
側近達からの進言に対して、何でも「左様せい」と言うことから、
「左様せい様」と渾名される始末。

そして14歳といえば、婚儀をするお年頃。
御台所を迎える準備と同時に、例の御内証の方も選ばれた。
そして掟に従い、御内証の方の務めを果たした倉持は、翌日、死罪に処せられた。
周りの大人達の言われるままに従っていた家綱だったが、心の内には有功だけがいた!
外見だけでなく、これだけ頼りになる大人の男性が近くにいたら、
どの男たちも目に入らなくなっちゃうよね…。
家綱の気持ちを知った有功は、大奥を去ってしまう。
唯一自分の気持ちを伝えられても叶わず、結局その時に出た言葉も「左様せい」だったこと、
その時の表情の描写に、鳥肌が立ちました。

その後、家綱は京から浅宮顕房を御台所として迎える。
家綱は41歳で没するまで、ついに誰との間にも子を生す事は無かった。
残念ながら、将軍の器ではなかったのですねぇ。

家綱の死後、将軍の座に就くのは、
玉栄の娘、舘林藩主の綱吉である。

ところで吉原が男女逆転していると書きましたが、歌舞伎界も同じ。
女の役者が演っている男なので、今で言う宝塚のイメージ?
団十郎が出てきても、通常の歌舞伎と全く違和感ないですが、女です。

五代将軍綱吉は、そんな華やかな元禄の時代に君臨した将軍。
その綱吉の父は、今や僧形となって「桂昌院」と呼ばれていますが、
かつて有功の部屋子から家光の側室となった玉栄である。

綱吉はとにかく、大奥の男達には退屈していた。
そこで、御側用人の柳沢吉保は、江戸城の外で、
能楽の楽しむのはどうか、と提案する。
その催しの場として選ばれたのが、同じく御側用人である、
牧野備前守成貞のお屋敷であった。

成貞はいずれ劣らぬ美しい男達を用意したが、
綱吉のお気に召したのは、成貞の夫である阿久里こと牧野邦久だった。
それから綱吉の牧野邸へのお成りは、実に32回にも及んだ。

いかにも君主らしくわがままぶりを発揮する綱吉。
そのまわりには欲望が渦巻いていました。
綱吉の寵臣として名高い、柳沢出羽守吉保。
綱吉のために家族を失った成貞が御側用人を隠居した後、
吉保は綱吉のもとで絶大な権力をほしいままにする事になるのである。
御代所の信平もまた、側室候補として京から右衛門佐という男を呼び寄せる。
この男もまた、何やら狙いがあるようで…。

大奥の醍醐味であるドロドロが好きな方には、待ちに待った展開なのではないでしょうか。



大奥 第4巻 (ジェッツコミックス)

大奥 第4巻 (ジェッツコミックス)

  • 作者: よしなが ふみ
  • 出版社/メーカー: 白泉社
  • 発売日: 2008/12/24
  • メディア: コミック



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Van.

伴ちゃんの2枚目のソロアルバム。
伴ちゃんは本名なのですが、英語表記にするときに、
「Van」を当てています。
それは「Ban」だと、「禁止」などの意味にとられてしまうから。
なので、このアルバムは、伴ちゃんの名前を冠した作品なのです。

この頃、DoAsが再結成したので、
ソロ活動はこのアルバムをもって休止となります。
ソロとして発表されたシングル曲が全て収録。

DVDには、そのシングル4曲のPVと、
特典として2006年のa-nationで「Flower」が披露された様子が収録されています。


Flower
記念すべき1枚目のソロシングル。
当時は、期待と不安が入り混じっていたんだろうなぁ。
そんな伴ちゃん自身も勇気づけるような、ポジティブな曲。

PVは伴ちゃんの運転でドライブ気分が味わえる!
お天気も良くて、気持ち良さそうです。
こんな風にお外で聴きたくなりますね。

Utopia
サウンドがキラキラしていて、そのままの言葉がサビにも入っています。
全体的にとてもピースフルな印象だったので、
そこからイメージされたタイトルになっているそうです。
疾走感もあって、サラッと聞きながら爽やかな気持ちになれます。

manacles
今までの伴ちゃんに、ありそうでなかった雰囲気の曲。
ちょっとダークで大人っぽい仕上がりなのですが、
クールなイメージを持たれがちな伴ちゃんにとても似合うと思います!

Brave
ゲーム「戦国BASARA2」のエンディングテーマでした。
戦国武将のような、雄大さや力強さが感じられます。

夢路
ソロとしては初のバラードシングル。
詞を考えていた伴ちゃんが、「まだまだ夢の途中なんだな」と思い、
ふと「夢路」という言葉が浮かんだそうです。
当時の心境がありありと綴られている気がします。
誰が言い出したのかは知りませんが、「夢路」ってロマンがあって良い言葉ですよね。

PVでは、伴ちゃんが都会のビルの間の道に入っていくと、
花畑に辿り着くというストーリー。
視界が開ける感じが、曲のイメージにピッタリです。

carry out
伴ちゃん曰く、おっとりしているようで、けっこうせっかちな部分もあるそうです。
この曲ではそんな一面が出ているかもしれない、とか。
曲の疾走感と、実験的なサウンドに、本人もだいぶ刺激を受けたようです。

閃光
孤独を歌いつつ、絶望の中にも必ず希望はある、
その一瞬の光を見失いたくない、という気持ちで、
このタイトルがつけられたそうです。
静かなAメロと、激しいサビ。
この静と動と同居するサウンドに、心が揺さぶられます。

PVもそんな雰囲気をそのまま表現していて、
土砂降りの雨の中、崩れ落ちながら歌う姿が印象的です。

message.
作詞・作曲ともに伴ちゃんによる作品。
伴ちゃんの作曲第1号です。
曲の印象とは正反対に、実はとても落ち込んでいた時に作られたそうで。
ああでもない、こうでもない、と考えているうちに、メロディーが浮かんだそうです。
とてもストレートで、伴ちゃんにクールな印象を抱いていた方には、
意外に思われるかもしれませんね。

東京日和
チューリップの財津和夫さんに楽曲提供していただいた曲です。
確かに、財津さんらしい、どこか懐かしく、心温まるメロディー。
弾き語りしたくて、伴ちゃんが必死にギターの練習をするきっかけになった曲でもあります。
末永く歌い続けてほしいな、って思いました。

PVでは月島の路地を、伴ちゃんがぶらりと歩きます。
通りがかりでいろいろな住民に出会う様が面白いです。

Refrain
晴れ渡った空のように突き抜ける開放的なメロディーなのですが、
どこか切なさが残る。
陽気な中に憂いが混じったような、当時の伴ちゃんの気持ちに近いそうです。

私も無性に歌いたくなったのは、そんな気分が共感できたからかな。
来年から新しい一歩を踏み出すのですが、
長い旅路に一区切りつけることになります。
そんな私に「羽ばたく準備はできてる?」と問われている気分です。



Van.(DVD付)

Van.(DVD付)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: エイベックス・エンタテインメント
  • 発売日: 2008/12/10
  • メディア: CD


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蟲師 10

10巻にして、ついに降幕!
最終巻です。
もともと1篇ごとの作品集のようなものなので、
どこで終わりというのは明確じゃなかったかもしれませんが、
何だかとても感無量です。


光の緒
「天衣無縫」という言葉からインスピレーションを得られたお話。
天衣無縫とは、物事に技巧などの形跡がなく、自然なさま。
天人・天女の衣には縫い目がまったくないことから、
文章や詩歌がわざとらしくなく、自然に作られていて巧みなこと。
また、人柄が飾り気がなく、純真で無邪気なさま、天真爛漫なことや、
物事が完全無欠である形容にも用いられる。
オーガニックコットンを扱うお店の店名になってたりもしますが、
オーガニック系が好きな方には、神のような言葉ですね。

ゲンは、ケンカとなると年上相手だろうと構わず、
癇癪持ちで、少々父親の手には負えない子に育っていた。
母親は体調が優れず、別のところで暮らしていた。

そんなゲンの前に、突如ギンコが現れる。
ゲンが赤子の頃に縁があったという。
とても体が弱いと聞きつけたギンコが、特別な衣を着せた。
それは、いろんな色がゆらゆら動いて、まるで生きているような、不思議な衣。
この子が生きる力を取り戻すまで、そのままにするようにと言い、
立派に育った頃に様子を見に来ることになっていたようだ。

立派どころか、元気があり過ぎる程になったゲンを見て、
ギンコは「蟲切り」が必要だと判断する。
ゲンは蟲を見る性質が強くなりすぎた。
そうすると、子供のうちは特に、
自分で自分を思い通りにできなかったりする。
怒るとコントロールできなくなるのも、これが原因だろう。

そこで語られたのは、当時の父親も知らなかった真実。
それは母親本人から口止めされていたことだった。
ギンコはゲン父子の家に来る前に、母親の「ゆい」に会い、あの衣を見た。
それは、ゆいが紡いだ糸で縫ったものだった。

ゲンを産んだ時、生死を彷徨ってから、急に見えるようになった糸。
その糸は蟲師が「妖質」と呼ぶモノで、赤子のうちは生きるのに必要な要素。
普通はあり得ないが、ゆいはその妖質を薬も使わず、指で紡げるようになっていた。
ゆいは知らず、ゲンをなでていたら、ゲンから妖質の糸が抜けて、
生きる力をなくしてしまった…。
そのために、妖質の糸で紡いだ衣を着せた結果、ゲンは人一倍たくましく育った。

しかし、少々妖質を持ちすぎてしまったため、普通なら蟲師が薬で抜けるものが、
ゲンには効かなくなってしまっていた。
ゲンの糸を抜けるのは、ゲンの母親くらいだというが…。

子供を産むと体質が変わる人がいるという事から、母子の話になったそうです。
私自身、出産の経験はないのですが、身の回りでお母さんになった人たちを見て、
ただただすごいなぁと感心するばかりです。
血を分けた命とはいえ、お腹の中に別の生命体が宿って、それが出てくるんですからね!
自分のことなんてどうでも良くなってしまうくらい、生活も考え方も変わるよね。


常の樹
ある地に、1本の大きな木がありました。
その木は永い間、ふもとの里に生きる人々の暮らしを静かに見守っていました。

幹太は知らない土地を渡り歩くような仕事を生業としていたが、
ある時、両足が木のようになって、うごかなくなってしまった。

先頃、幹太は李に似た赤い実を食べていた。
それは「覚木(さとりぎ)」という蟲。
木の内部に宿り、養分を得るモノだが、
木の本体が危機に陥ると、赤い花のようなモノをつけ、
やがて一つの実に姿を変えて木から離れる。
その実には、木の記憶が封じ込められている。
そして、獣や鳥に喰われると、その体内に巣食い、
宿主が木に近づくのを待つ。
宿主が木に長い間触れていると、木と融合し動けなくさせ、
やがて完全に木と同化させてしまう。
それが幹太の足の状態。
残念ながら、治す術は見つかってないそうだ。

その木はギンコにも縁のある木でした。
ギンコがまだ幼く、ワタリと行動を共にしてた頃。
幼いイサザと共に長老から聞かされた話。
この木には長い事「覚木」が棲んでおり、
それまでに二度ほど赤い花を付けた事があるという。
一度目に咲いたのは550年ほど昔、この地に大地震のあった時。
地が割れ、根から倒れそうになったが、何とか生き延びたという。
二度目は170年ほど前、この木に雷が落ち、傷を負った。
しかし、近くの里の者達が懸命にその傷を治し、再びこの木は生き長らえた。
里の者らはそれまで、山を拓くのにこの木を伐ろうとしたが、
どうやっても伐れなかった。
それで人々はこの木を畏れ、やがて神木と祀り、大事にしたのだという。

そんな木がとうとう伐られてしまったのは、今から15年前。
当時、里の大半の者が、杣人として、木を育て売る事を生業としていた。
そんな中、山火事が起き、唯一無事だったこの大杉を伐ることに…。

これは木の報いなのか?
それに答えるギンコの言葉が印象的でした。

草木は怒ったりしない。
でも、何も感じないわけでも、何もしないわけでもない。
ある種の木は、害虫が大量に湧くと、その葉から毒を出して、自分の身を守る。
草木は自ら動けない。
だが、そのぶん周囲の変化を敏感に感じ取り、
時にそれに応じて自らを変える術を持つ。
あれほど伐れなかった木が、何故その時は伐れたのか。
それはこの木が自ら、その身を伐らせるよう変化させたせいなのかもしれない。
傷ついた山全体のために。

よく台風や大地震などのニュースの中で、大きな木が倒れている場面を見ることがあります。
その痛々しい光景に胸を痛めることがあるのですが、
こんな風に木が過ごした長い時に感慨深い思いを寄せるからなのでしょう。
木が見つめた長い記憶を知ることができたら…、と思わずにはいられませんでした。


香る闇
既視感=デジャヴの話。
そんなよくありがちな経験も、この作品では蟲の仕業。

それは「廻陋(かいろう)」という蟲で、
花のような匂いを出し、虫やけものを誘い込む、
漆黒の筒状の蟲である。
そして誘い込んだ獲物の時間を、円環状に歪めると言われている。
だとすれば、廻陋に囚われたものは、
同じ時間をくりかえし生かされる事になる。

カオルはもう、同じ人生を何度も生きているのだろう。
それは誰にも確かめる術はない。
だが、この先のどこかでまた、同じように廻陋に出くわす。
気づかずにまたその中をくぐってしまえば、
また時間はくりかえし、同じ人生を味わう。
既視感を持つ者の記録はあるが、
その者の人生のすべてを調べる事など到底できない。

ギンコはこう警告する。
廻陋に囚われた者が、思うように過去を変えたという話は聞かない。
それに既視感を持ったということは、
今までのように昔に戻る事はできないかもしれない。
何度もくぐるうちに、廻陋と同化してしまうかもしれない。

過去を変えたい、やり直しができたらどんなにいいか、
というのは私もよく思います。
でも逐一そこで立ち止まってたらキリがないんですよね。
それよりも、この先どんな未来になるかを考えた方が良い。

花の匂いといえば、春先の沈丁花や秋の金木犀が、街中でふっと香ってくると、
何とも言えない気持ちになります。


鈴の雫

ギンコは、突然いなくなった妹を捜し続ける青年、葦朗と出会う。
妹はカヤといい、生まれた時から頭に草が生えていた。
それは抜いても抜いても、また生えてきた。
歩けるようになると、カヤはよく一人で家を抜け出した。
そんなカヤのお目付け役になっていたので、兄の葦朗。
カヤは不思議なくらい、この山のことをよく知っていた。
けれど、時々妙なことを言った。
「戻ってこいって言ってる」と。

ある日も葦朗はカヤの手を引いていたのだが、
そろそろ家に帰ろうとした時、突然吹いてきた風とともに、
カヤはいなくなってしまった。

ギンコには既にあたりがついていた。
カヤが山のヌシに選ばれたということ。
蟲師の読者には、すっかりおなじみのキーワードですが、少しおさらい。

蟲師の間では、こういう豊かな土地を光脈筋といい、
そういう場所には山を統べるヌシが必要となる。
それに選ばれたモノは、生まれつき、体に草が生えている。
ヌシとは、山の生命の、すべての均衡を保つモノ。
常に山全体とつながり、統制をとっている。
いわば山全体の礎であり、個としての生は無い。

ヌシに選ばれたカヤは、里に戻ることはできない。
ヌシが山を離れれば、山は崩れる。
里心がつけば、ヌシとしてあり続けることはできない。
そうすれば山は崩れ、葦朗たち人間も生きられなくなる。

ヒトがヌシになるのは、そうあることではない。
ヒトには知恵も心もあり、山のヌシになどなりきれない。
いつからヒトは自然の理から外れてしまったのだろう。
そうはいってもヒトは、自然がなけれあば生きられず、
自然の一部に過ぎないのに。

最終話ですが、蟲師の根本的なテーマがここに集約されていると思いました。

ところで、タイトルにも含まれている鈴の音は、
神の声の模倣だという説があるそうです。
作中でも、ヌシが生まれる時に、山で鈴のような音が鳴り響くシーンが印象的でしたが、
澄んだ美しい鈴の音を想像して、確かにそうかもしれないと思いました。
鈴の音も1種類ではなく、物哀しく聞こえたり、表情があるんですよね。


とうとう幕を降ろした蟲師。
全10巻に及ぶ作品たちを通して、とても大切なことに気付かされたり、
自然の摂理に触れることで、とても癒されていました。
それらは全て、ヒトが忘れがちだけど、決して忘れてはいけないもの。
そして、この作品ではとても丁寧に描かれていた、五感を使った表現。
改めて、五感が研ぎ澄まされる感じがしました。

私の人生の中で、とても大事な作品。
これからは時々は読み返しては、ヒトとしての原点を取り戻したいと思います。




蟲師(10) (アフタヌーンKC)

蟲師(10) (アフタヌーンKC)

  • 作者: 漆原 友紀
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/11/21
  • メディア: コミック



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ベルセルク 33

前巻での戦いで、身体がボロボロになってしまったガッツ。
今までもガッツがボロボロになることは日常茶飯事なのですが、
前と違うのは、仲間がいること。
今や、ガッツを癒してくれる、大事な存在になっていると思います。

エルフヘルムへ向け出港したガッツ達一行。
ガッツは船の中で身体を休めることに徹します。

そこへ容赦なく襲ってくる敵。今回は海賊!
だけどここはガッツではなく、
船長であり、ファルネーゼの婚約者であるロデリックの出番!
ロデリックは何と、イースの「航海王子」の異名を持ち、
その船さばきときたら圧巻!
ダイナミックな砲撃戦の結果、海賊船はすごすごと退散していきました。
ベルセルクではいつもダークな戦いが主だけど、
ここまで清々しい戦いには、惚れ惚れしました!


その頃、ウインダムでは…
オーウェンやフォスなど、懐かしの面子が集まっていました。
ヴリタニスで、ガニシュカ大帝自らが率いるクシャーン軍を撃退したのは、
「鷹の団」であると報せる。
そしてシャルロットが鷹の団に身を寄せていることも。
一気に希望の光を見出すのでした。

そんな中、子供たちが光る鳥の夢を見たと口々に言い出した。
月が見えなくなる夜に、都中から霧が晴れる。
するとその都や城にいるクシャーンの兵隊や怪物達が、
霧と一緒に居なくなる。
霧が晴れたら朝までの間に、ウインダム中の人達を連れて、
都から逃げなければいけない。

これは何らかの啓示に違いない。
確か前にもありましたよね。光る鷹の夢を見る話。
人々はそのお告げ通りに行動をするのです。


前巻でグリフィスを目前にし、なす術もなく打ちのめされたガニシュカ大帝。
悔しさに打ちのめされた大帝は、自ら使徒を超越した存在になろうとする。
もはや何だかわからないものになっていますが、
おそろしく禍々しいものになったことは間違いない。
しかし、使徒であるなら、グリフィスが元ゴッドハンドだってことに気付かないのかなぁ。
本能的には何か告げているようですけどね。

この大きな変化によって、世界の理が変わろうとしている。
ますます続きが楽しみです。


この巻の最初の方のエピソード。
ガッツが甲板で遊んでるキャスカを眺めていると、
案の定、キャスカが足を滑らせて海に落ちる。
それをガッツが助ける。
そういえば、この二人が水際に来ると、あまりいいことないんだっけ。
懐かしい場面が思い出されました。



ベルセルク 33 (ジェッツコミックス)

ベルセルク 33 (ジェッツコミックス)

  • 作者: 三浦 建太郎
  • 出版社/メーカー: 白泉社
  • 発売日: 2008/10/24
  • メディア: コミック


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PORNO GRAFFITTI BEST JOKER

「ACE」と同時発売の片割れは「JOKER」

こちらでアルバム初収録の曲は「Love,too Death,too」「痛い立ち位置

「Love,too Death,too」は得意のラテンナンバーの括りになると思いますが、
他のラテンナンバーの曲よりも、トリッキーな感じがしました。
今回のベストアルバムのリードシングルの位置づけなのですが、
「ACE」「JOKER」というワードに象徴されるトランプの世界観が何だか似合う。
曲名は「愛さえも死さえも」の意味で、
歌詞にあるような「終わりこそ美しい」というのが曲のテーマになっています。

「痛い立ち位置」は、PVにPerfumeの3人が出演したことで話題になりました。
都会の夏の男と女の恋模様を描いた曲だそうで、そんなムードたっぷりの曲。
前半は女性目線の歌詞、後半は男性目線、最後は二人の立場が入り乱れる構成で、
立ち位置が立体的に見えてくるのが面白いです。

そして、アルバム「m-CABI」で、アルバムをナビゲートする役割をしていた楽曲「m-NAVI」の、
フルバージョンとして再構築された楽曲「m-FLOOD
メロディはそのままですが、歌詞は新しくなっています。
こちらは一時、期間限定で配信されていましたが、CDとして収録してもらえました。

新曲は「約束の朝
この曲も「A New Day」と同じく、新しい1日を迎える始まりの曲なのですが、
こちらは二人で迎える朝を描いています。
幸せでまったりした時間を過ごしています。
カップスープのCMソングだったので、「スープ」というワードも入ってますよ。
そろそろ寒くなるので、こんな風にまったりと、暖かい朝を迎えたいですね。



PORNO GRAFFITTI BEST JOKER

PORNO GRAFFITTI BEST JOKER

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: SME
  • 発売日: 2008/10/29
  • メディア: CD


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PORNO GRAFFITTI BEST ACE

2度目のベストアルバムも、2枚同時リリース。
デビュー10年目に突入したことを記念してリリースされました。
2枚とも構成は、シングル曲+アルバムからの人気曲+新曲1曲の構成ですが、
相変わらず、2枚のアルバムの区分けが良くわからない;

アルバム初収録となったシングルは、「ギフト」「あなたがここにいたら」。

「ギフト」は贈り物ではなく、「才能」の意味。
英語では与えられた才能のことを「ギフト」と呼びますが、
昔からこの言葉がすごく好きです。
才能って考え方によってはいろいろなものがあって、
どんなちっぽけなものでも、生きていく上できっと役に立つ時がくる。
ちゃんと神様は与えてくださっているのです。
基本、自己評価が低い私ですが、
「何もないわけじゃないだろう」と思いながら生きることにしています。
そんな中でこの曲は、クリティカルヒットでした。

「あなたがここにいたら」は映画「奈緒子」の主題歌でした。
三浦春馬さん演じる天才ランナーの物語で、
役柄の影響かもしれませんが、若いながらもストイックな役者さんだなぁ、という印象でした。
歌詞の中には、そんな映画を意識したかのような「疾風(かぜ)」という言葉が用いられています。
歌詞とメロディーをなるべくシンプルにしたそうで、とても温かい曲だなと思います。
二人称が「あなた」なのがまた、心をくすぐられます。

新曲は「A New Day
昨日とは違い、今日という新しい日を、ワクワクして迎えられたらいいな。
日々の生活にシナリオはないけど、
どう歩んでいくか決めるのは自分次第で、
そういう意味で、自分の人生のシナリオライターは自分しかいないんだな、と。
なるほど!と硬いアタマが砕かれた気がしました。



PORNO GRAFFITTI BEST ACE

PORNO GRAFFITTI BEST ACE

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: SME
  • 発売日: 2008/10/29
  • メディア: CD


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D-不死者島

今回の舞台はタイトルから察せられる通り「孤島」。
「不死者島から霧が出ると、みんな貴族になってしまった」
そんな噂は辺境に広く伝えられていた。

近隣のとある漁村でかつて村長をしていた老人の話では、
100年以上も前に、あの島で暮らせないものかと、
調査に向かった村人たちがいた。
彼らの知らせによると、放棄された貴族の施設がある他は、
不死者島は楽園ともいうべき場所で、
野性の動植物に溢れ、近海は魚と貝の宝庫、鳥すら射放題であると。
何より、島の土壌が実に農耕に適していると判明し、
漁業に頼るしかない村人は、海よりは安定した農耕生活を望み、
村の7家族30人ほどが、島での永住を決意して、海を渡っていったのである。
その植民団は、まだ死んではおらず、島にいるらしい。
といっても、貴族が絡む土地で、人間が無事なはずがない。
最初に霧とともにこの村をおそった貴族のひとりは、
なんと、植民団のメンバーだったのだ!

こういう未開の島に行って、大変な目に遭う話は、
よく映画でもある設定な気がする。
ジュラシックパークなんかもそうですよね。
Dの世界でも、それは同じらしい。

それは、2日前のこと。
霧が海を渡ってくると、翌日には村の者が100人以上、姿を消していた。
そんな島を調査するため、治安官や賞金稼ぎが集められた。

この事件には目撃者がいた。メグという17歳の少女。
村人たちが湾の方に向かって歩いていくのを見た。
その中にはメグの両親と妹もいた。

漁師である父を手伝い、操船のできるメグも同行し、
一行は島へ渡ることになった。

この一団の中にDはいないのです。
Dは別の目的があって島に渡り、たまたまメグと遭遇する。
なので、今回Dの出番がものすごく少ない!
そこがちょっと寂しいです。

かつてこの島で滅び、復活を遂げた貴族、ミズキ・ダンドリアン公爵夫人。
この女はDと因縁があった。
夫がいながらDに惚れて、それがもとで滅びることになった。
蘇ってからも、夫人のDに対する想いは変わらない。
不老不死となっても、嫉妬を抱くところは人間と変わらないんですよね。
むしろ、不老不死となった分、かえってたちが悪いのかも。

今回のヒロイン、メグも、なかなか恋多き女性だったのではないでしょうか。
恋人だったトーマは、他の村人と一緒に島へ渡った一人。
島で貴族の実験台にされた彼は、悲しい運命を辿る。
メグと一緒に島へ渡った治安官助手のウェスリーは、
貴族の下僕となりながらも、最後までメグを助けようとした。
ダナエ卿だって、貴族でありながら、人間であるメグとの約束を守ろうとして、
それにも心動かされたに違いない。

守られるだけなヒロインと違い、銛を片手に果敢に立ち向かっていくなど、
最後まであきらめずに健気に頑張っていたメグの結末は、ちょっと酷だなぁと思ったけど。
Dに恋愛が絡むと、ロクなことがない証拠ですね。

ヒロインであっても、敵であっても、Dに惹かれるのは女の宿命。
もちろんDがその気持ちにこたえるはずはなく。
儚げに散るのは人間、泥沼化するのが貴族。
不老不死を手に入れると、往生際が悪くなるのかもしれませんね。



吸血鬼ハンター 20 D-不死者島 (朝日文庫)

吸血鬼ハンター 20 D-不死者島 (朝日文庫)

  • 作者: 菊地 秀行
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2008/08/07
  • メディア: 文庫


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ホタルノヒカリ 12

前巻から突然現れたミニスカ女、葵。
彼女は夫に先立たれ、一人娘を育てるシングルマザーですが、
その亡くなった旦那さんが、部長の学生時代からの親友だった!!
部長と家を取られるのではないか、と思った蛍は、
葵のことを「女狐」として警戒する。

何でもテキパキとこなす葵は、蛍のスキを容赦なくついてくる。
「子供」も「亡くなった友人の放っておけない妻」という立場も、
彼女の持てる武器として、それはもう鮮やかなやり方で。
そうやって欲しいものは何でも手に入れてきた。
言わば、蛍とは目的意識が違うという。

それはそうと、いつになく敵対意識を持つ蛍。
普通なら他人のことなんて気にしないのにね。
それは猫が自分のなわばりに他の猫を入れたくないのと
似たような感覚なのかな?とも思ったけど、それだけじゃないいよね…。
私も部長と蛍の間には誰も入ってほしくない。
だって部長と蛍の水入らず(?)の出張なんか、
二人にしか出せない雰囲気だったよ。
久々にいつもの蛍と部長が見られて、何故かほっとしました。

恋人でもなく、家族でもない、この関係。
かといって、もはやただの上司と部下でもない、
名付けようのない関係。
葵はそんなのズルイ!って言い放った。
そして真っ向から勝負を挑んだわけだけど、その結果は…!?
ここには書きませんが、思わずキュンとしちゃったよ。

また、葵は娘の父親が欲しくて、部長に近づいた。
そんなこと、部長にはバレバレだった。
無理してふっきったりしなくてもいい。
娘は父親が欲しかったわけではない。
母だけでも十分なのに。

えてしてそんなもんですよね。
母親が思うほど、子供は父親を望んでない。
むしろ望んでいるのは、母親自身だったりする。
だけど、この娘すみれは、3歳児とは思えないオマセさんでして。
自分を犠牲にしてでも母親の幸せを願っていたという。
葵みたいに「こうじゃなきゃ!」って意識があるお母さんであるほど、
子供は自己犠牲になる傾向が高くなる気がする。
誰が教えたわけじゃないけど察するんだよね。母親の張り詰めた空気を。

ガチガチの目標かかげて生きていくよりも、
蛍みたいにある程度のユルさを持っていた方が、
生きやすいと思うよ、なんてね。

さて、葵の件も落着しますが、蛍がついに…!?
ここからテンションあがっちゃいますが、続きはまた次巻。



ホタル ノ ヒカリ(12) (KC KISS)

ホタル ノ ヒカリ(12) (KC KISS)

  • 作者: ひうら さとる
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/09/12
  • メディア: コミック


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