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加爾基 精液 栗ノ花

産休後に発売された最初のオリジナルアルバム。
難解な漢字の並ぶタイトルですが、「カルキ ザーメン クリノハナ」と読みます。
歌詞の表記にも明治時代のような旧漢字やかなづかいが使われており、なかなか読めなかったことが多々あり…。
ブックレット見てるだけでも、近代文学を読んでいるような高尚な気分になれます。
ジャケットの磁器だったり、林檎ちゃんの着物だったり、日本の歴史的情緒も感じられる作品です。
また曲間が切れ間なくつながっているので、集中して浸れますよ。


宗教
華やかで盛大な琴の音色から始まり、一気にタイムスリップした感じになります。
この琴は林檎ちゃん本人が演奏しているそうです。多彩だなぁ。
サビの前にバンドパートがあったり、サビではオーケストラアレンジになったり、
かなりドラマチックな展開をするので、聞いてて飽きないです。

ドツペルゲンガー
過去の曲をところどころサンプリングしてるので、聞き覚えのある音が聞こえてきます。
林檎ちゃんファンにはすぐわかる演出はニクイですね(笑)

迷彩
先行シングルの「茎」にカップリングとして収録されていた曲のアルバムバージョンです。
斎藤ネコさんが奏でるヴァイオリンとのコラボアレンジがまたいいです。
この曲はメロディーラインが複雑で、歌うのはかなり難しいと思います。
ちょっとアンニュイな姐さんみたいに唄うのがカッコイイ。
最後にライターで火をつける音も入ってて、雰囲気ピッタリですね。

おだいじに
外面的には一生懸命、時には無理をして頑張ってるけど、見えないところで弱音を吐きたくなることもある。
そんな時に聞きたくなるような優しい曲です。
大人になると、どうしても弱気になれないこともあるよね。。。

やつつけ仕事
以前発売された「絶頂集」という3枚組の8㎝シングル集にも収録されていた一曲です。
その時とはアレンジが全く違うのですが、今回のアレンジは本人曰く映画の「ラヂヲの時間」風とのこと。
確かに冒頭に、テレビかラジオから流れる外国人アナウンサーの声が入っていたり、
おもむろに掃除機の音が入っていたりと、日常の部屋で聞こえてきそうなアレンジです。
個人的には前からこの曲には共感できるところもあって、
毎日それなりに一生懸命暮らしてるつもりでも、やるべきことをたくさんこなしてるうちに、
どこかやっつけ仕事的になってしまう時がふとある。
そんな時を思い出す曲です。


先行シングルにもなった曲で、シングルでは全編英詞だったのですが、
和風のアルバムのコンセプトに合わせて(?)、全編日本語詞になりました。
「茎」とは男性のシンボルの意味ですが、決して卑猥な意味ではなく、生物としてもっと根源的な種族存続などを意味しているそうです。
アメリカで起きた同時多発テロ事件で触発されたようですね。
アレンジも新しくなりまして、生命の根底を表現するかのごとく、重厚で神秘的な仕上がりになってます。
感想のお琴の演奏のおかげで、アルバム全体のコンセプトにも合うようになりました。

とりこし苦労
「口リヅム」と称するボイスパーカッションが斬新です。
この曲も歌詞や雰囲気が姐さんぽくて、明治・大正時代に、女ひとりでも働いて生き抜いた生き様が想像できる。
女の私を信じたきゃ黙ってついて来いなんて、言ってみたいな(笑)

おこのみで
このリズム感と旋律に、よくもここまで巧みに言葉を詰め込んだな、と感心するばかり。
耳で聞くだけだとなかなか聞き取れないけど、歌詞カードを見ると、歴史的仮名づかいも手伝って、文学作品を読んでる気分に。
ネイルを「エナメル」と呼んだり、今みたいにネイルアートではなく、単色を塗るだけなんだろうけど、
マッドな赤色とか金色のマニキュアをじっくり塗ってそうなイメージ。

意識
こちらも先行シングル「茎」に収録されていました。
泣きわめいたって手に入らないものは入らない。
泣いてダダをこねるのが通用するのは幼児の時だけ。
大人になって、泣くことはなくても、ワガママな人はいる。
私はそういう男の人は愛せないな。容赦なく見捨てる。

ポルターガイスト
ワルツ調のアレンジと、ねじ巻き式のオルゴールのような音色で、どこかノスタルジックな雰囲気が漂う曲です。
歌詞カードも句読点がついていて、歴史的仮名づかいで書かれていて、文学作品の1ページを読んでいるよう。
趣のある古書店の窓際で読書しているようなトリップ感が味わえます。
こういう雰囲気すごく好きです。

葬列
とてもエキゾチックで、僧侶が念仏を唱えているようなイメージです。
葬列ということですが、日本の仏教的な死のとらえ方が反映されている気がします。
死後の世界は桃源郷のように素晴らしい世界なのか、死者はやがて輪廻転生するのか。
宗教によっていろんなとらえ方はありますが、私は、亡くなった人は見守っててくれるんじゃないかと思います。
そうしていつまでも忘れずにいることが、残された者の弔いの在り方なのではないかと。
先月、友人が突然亡くなってお通夜に出席した時に思ったことと重なりました。



加爾基 精液 栗ノ花

加爾基 精液 栗ノ花

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMIミュージックジャパン
  • 発売日: 2008/07/02
  • メディア: CD


1.宗教
2.ドツペルゲンガー
3.迷彩
4.おだいじに
5.やつつけ仕事
6.茎    http://youtu.be/fVCCe2tuL20
7.とりこし苦労
8.おこのみで
9.意識
10.ポルターガイスト
11.葬列
タグ:椎名林檎
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